PyCon JP 2021にスタッフとして参加しました。
PyCon JP 2021にスタッフとして参加しました。
ヨーシャこと高倉です。
今年10月に開催されたPyCon JP 2021にスタッフ参加したことで得られたものを書きます。
はじめに
この記事は PyCon JP 2021 Advent Calendar 2021 の12月25日分の記事です。
PyCon JP とは
PyCon JP のホームページによると、以下のように書かれています。
PyCon は、Python ユーザが集まり、Python や Python を使ったソフトウェアについて情報交換、交流をするためのカンファレンスです。 PyCon JP の開催を通じて、Python の使い手が一堂に集まり、Python にまつわる様々な分野の知識や情報を交換し、新たな友達やコミュニティとのつながり、仕事やビジネスチャンスを増やせる場所とすることが目標です。
このように、年1回の日本のPythonコミュニティの「お祭り」といえます。
私が PyCon JP と出会ったきっかけ
前から私はいろいろな人と関わることを喜びとしてきましたが、PyCon JPというコミュニティに出会ったのも元座長である吉田俊輔氏と 小江戸らぐというコミュニティを通じて知り合っていたことが要因でした。
それ以前に当日限定のスタッフとしては Open Source Summit Japan や RubyKaigi などで当日スタッフをしていたこともあり当日お手伝いするぐらいかなと思っていたところ、まさかコアスタッフまで経験することになるとは思いもよりませんでした。
その頃はPythonも知らない初心者1でしたが、逆に初心者目線を生かしてチュートリアルという初心者向けセミナーの企画を中心にコンテンツ回りを担当していました。
そして今年は
今年は規模の関係からチュートリアルを開催することを諦めたわけですが、そのかわりトークなどのタイムテーブルを作ったりレビューに参加したりオンライン会場を検討したりといろいろ関わりました。
オンライン会場について
オンライン会場については様々なサービスを検討した結果最終的にはDiscordに落ち着いたわけですが、それまでには様々な候補があり、今流行りのメタバースプラットフォームであるClusterを使うというアイディアも出てきました。
Discordに落ち着いた理由としては、複数のチャットルームに入りながら「ながら聞き」ができる2という点、比較的多くの人が使っていて安定感があるという点、動作が軽いという点、アバターを使うプラットフォームだと行動規範違反なアバターを使う人が出てきてしまうかもしれないという懸念点などがあります。
コロナ禍におけるコミュニティとコミュニケーションを考える
かつて、私は現代焚書 第2号という評論同人誌で発達障がいのこと3とIT系コミュニティのことを書きましたが、ここに書いた以下のことは今でもコミュニケーション能力を鍛えるのに有効な手段と思っています。
- 自分に嘘をつかないこと
- 視野・人脈・知識を広げること
- 直接会って話をすること
- 本を読むこと
- たくさん失敗し、失敗から学ぶこと
- 味方を作ること
- 体調とストレスには気をつけること
とりわけ、ネットの炎上が話題になる昨今、直接会ってコミュニケーションをすることは文字だけのコミュニケーションにはない利点があると感じています。
しかし、この2年間に及ぶコロナ禍において、世界のコミュニケーションの形は大きく変わってしまいました。
テレワークやオンラインでの会議が主流になり、直接顔を合わせてコミュニケーションすることはほぼなくなってしまいました。
また、テレワークやオンライン会議では必要なことのみのコミュニケーションになるため雑談が減り、コミュニケーションのコストはかえって上がってしまっていると思います。
そんな時代の中で心を壊してしまう人も多いかと思われます。
そんな中で大事なのは、ITに限らない、様々なコミュニティとのつながりです。
コミュニティは、家庭とも会社や学校とも違う第3の居場所です。
この、サードプレイスがあることが精神安定に寄与しているとこのコロナ禍で強く思うことになりました。
それは、ITコミュニティかもしれませんし、オンラインゲームのコミュニティかもしれません。
ただひとつ言えることは、私は仕事以外に様々な場所を作ることによってこのコロナ禍を生き延びることができたということです。
PyCon JP 2021のハイブリッド開催について
今年のPyCon JPは現地会場とオンラインでのハイブリッド開催になりました。
それについては今年の座長であるnikkieさんの日記でも述べられていますが、これは結果的にもよかったと思います。
まだコロナ禍の最中ということで制限された形ではありましたが、ハイブリッド開催に成功したおかげで仲間がいるということを実感できたのはすごくよかったと思っています。当日私はオンライン会場の監視など、オンライン側での裏方に徹していましたが、ネットの向こう側から会場の成功を実感できてよかったと思います。
最後に:鬼に笑われること
最後は、来年の抱負です。
来年も、多分PyCon JPにスタッフ参加すると思います。
来年こそは速く動いてチュートリアルを再開できればよいと思います。
それには、早め早めに動かないとね……。
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最近やっとPythonで画像の色を変換するツールを書き上げました。 ↩
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そんな聖徳太子みたいなマネはできませんでしたが……。 ↩
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私は一応ADHDとASDの当事者ですが、ADHD成分が圧倒的に強いです。 ↩