(再録)我々オタクが「子ども」たちのためにできることはなにかないだろうか?
注釈
この記事は2014年10月20日に旧ブログに掲載されたものです。今とは考え方が異なる点もあるかと思います。
我々オタクが「子ども」たちのためにできることはなにかないだろうか?
彼岸寺「お坊さんのブックレビュー」
【取材レポート】お寺はアジールとなりうるか?『最貧困女子』を通して考える、日本仏教と私たちの未来の関係
を拝読しました。
その中でも、特にショックを受けたのが、
働く単身女性の3分の1が年収114万円未満で生活が苦しく、中でも家族・地域・制度(社会保障制度)という3つの縁をなくした女の子が『最貧困女子』として、目も当てられないような地獄でもがき苦しんでいる、しかもその苦しみが可視化されにくいという問題があり、女の子たちはセックスワーク(売春や性風俗)で日銭を稼ぐしかない悲惨な生活に入り込んでしまっている、そんな生々しい生活実態が描かれています。
著者はルポライターの鈴木大介さん。「犯罪現場の貧困問題」をテーマに、裏社会・触法少年少女らの生きる現場を中心とした取材活動を続けていらっしゃる方です。
鈴木さんは、「最貧困の女の子たちがどれほど苦しい思いを抱えているか、そしてどんなことを求めているのか」を様々な角度から取材し、結果、(1)経済的支援 (2)小学生時代の居場所ケア の2点が特に重要であり、「少女時代に救いの手を」と読者に訴えます。
というところでした。
よく、「オタクのせいで子どもの性が商品化されている」と嘆き、強力に「子どもの性的搾取になる」とされる表現を法で規制してしまおうと論じる方々が(特に宗教関係者で)いらっしゃいますが、彼女らは、このような貧困という現実を目にしてきているのでしょうか。
その中で、
実在児童の人権擁護基金
などの活動には頭が下がる思いです。
我々も、何もしないでいるわけにはいけないと思うのです。
だからこそ、コンテンツのクリエイターや消費者が社会活動をしていくことや、神社やお寺、教会などが信徒以外にも救いの手を差し伸べることが重要なのだと思います。
私たちに、できることは、きっとあるはずです……