恢徳堂のイオシフさんのブログ

AI技術と囲碁・将棋のトッププロとの対決について

March 13, 2016

AI技術と囲碁・将棋のトッププロとの対決について

プロトップ棋士が人工知能に敗れた?!

先日、Googleの開発したAlphaGOという囲碁AIと、世界のトップクラスの棋士である、李世乭九段との5番対決があり、李世乭九段がAlphaGO相手に負け越してしまうという出来事がありました。

それ以前に、ゲーム理論の分類で言えば同じ「二人零和有限確定完全情報ゲーム」である将棋では、電王戦でプロ棋士を、山本一成氏の開発した将棋プログラムPonanzaが破っています。ただし、2015年の時点では実力伯仲といったところです。

このような、ボードゲームにおける対局プログラムの進歩は、目を見張るものがあります。

搦手の戦い

その一方で、2015年に行われた将棋電王戦FINALでは、阿久津主税八段(当時)と将棋プログラムAWAKEの対局で、阿久津八段はコンピューターの弱点を巧みに突く作成を発見し、この作戦によりコンピューターに対して勝利をおさめます。

この作戦は△2八角をコンピューターに打たせる作戦で、実際対AWAKE以外に対Ponanzaでも優秀な作戦とされていました。もっとも、スペックの低い、スマートフォン用のPonanzaでは△2八角を打ってしまう「不具合」こそありますが、電王戦で使われるスペックの高いPonanzaではもうすでに対策済みとのことです。

もっとも、このような搦手を使った戦いに対して、フェアではないとの批判の声も少なからずあがっていました。しかし、私は「対局で勝つ」ための阿久津八段の研究の成果と考え、この戦法は十分フェアなものであると考えています。

AIと人類の未来

このような、ゲームにおけるAIの勝利に関して、「ついにAIは人間を超えた」と考えて、AIを人間の脅威と考える人がいます。しかしながら、私は、AIが判断能力で人間を上回るとしても、あくまでもコンピューターは人間の道具であり、AIを含むコンピューターは人間と共存していくと考えています。

私は楽観視しすぎでしょうか。